Self Quest Lab「ラボ・クラス」では、“ビジターコース”を開設しております。
“ビジターコース”は、
・すでにアレクサンダー・テクニーク教師資格をお持ちの方
・教師資格取得に向けて勉強中の方
・より深く専門的に学びたい方
のための単発参加コースです。
ご自身のパフォーマンスや教えることをブラッシュアップしたい方、またはラボコース・ティーチャーコースへの入学をじっくり検討したい方におすすめです。
ビジターコースについて
私たちが運営するSelf Quest Labでは、アレクサンダー・テクニーク教師になるためのトレーニングコース「ラボ・クラス」を運営しています。ラボ・クラスで所定の学びを修めていただいたのちに国際機関Alexander Technique International(ATI)の教師資格認定試験を受け、合格することを目指してサポートしています。
このラボ・クラスは生徒として入学後、継続的に受講するティーチャーコースがメインですが、2020年4月より、コース生以外でも受講できる機会を設けることとなりました。
対象は
・アレクサンダー・テクニークを演奏などのパフォーマンスや指導に生かしたい方
・音楽家向けに特化したアレクサンダー・テクニークレッスンに興味のある方
・すでにアレクサンダー教師資格をお持ちで、さらなる学びの場を求めている方
・アレクサンダー・テクニークを深く学びたいけれど、教師資格取得までは目指していない方
・ラボ・クラス入学を検討中で、実際の授業を体験したい方
などなど、Self Quest Labの特徴である「音楽×アレクサンダー・テクニーク」に関心のある方を募集いたします。
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私がアレクサンダー・テクニークに出会い、どんな想いを抱いたのか、ラボ・クラスで今後みなさんと何を探究したいか、などをご紹介します。ぜひお読みください。
【出会いと想い】
私がアレクサンダー・テクニークと出会ったのは2005年のことでした。
海外の有名なサマーアカデミーの講座の中に「アレクサンダー・テクニーク」のクラスがあるのを目にして「これっていったい何だろう?」と興味を持ったのが始まりです。欧米では音大などのカリキュラムに含まれているのに、日本で聞いたことはありませんでした。
日本にいる先生を調べて実際にレッスンを受けてみると、フルートを長年吹いてきた私が全く知らなかった、演奏者にとって大切なことがたくさん。目からウロコの驚きばかりでした。しかも学べば学ぶほど演奏が向上します。(年齢にも関わらず!)
そして自分では諦めていた本番でのあがり症の解決にもなりました。
なぜこれをもっと若い時に知ることができなかったのか!と思うと同時に、
多くの人にアレクサンダー・テクニークを伝えたい、という強い想いを持ちました。
【アレクサンダー・テクニーク教師になって振り返ること】
私がアレクサンダー・テクニーク教師となった今、自分のことを振り返ってみると強烈に思うことがあります。
それは「自分のカラダの使い方に関して、あまりにも疎すぎた。」ということです。
それは自分が音楽を学んできた過程でもそうでしたし、教えていた時も同じでした。
私は自分が上達する過程で、自分のカラダの使い方に対して問題意識を持ったこともなく、うまくいかないことがあっても、それは練習不足のせいだと思っていました。
でも、大人になるにつれ次第に演奏が思い通りにいかないことが増えてきて、どうしていいのかわからない、自分の限界だとしか思えない、そんな時期がやってきました。
40歳を越えた頃に学び始めたアレクアンダー・テクニークのレッスンで、その長年の疑問が次々に明らかになっていきました。これには私自身が一番驚きました。
私は自分のカラダの使い方に関して、あまりにも疎すぎたことを思い知りました。
私が育った当時だけでなく今でも、正確な身体情報を使ったレッスンは日本ではあまり行われていないのではないかと思います。
これまでとは違うティーチングスキルを身に付けたいと思い、私は子育てが一段落した時期からアレクサンダー・テクニークと身体の仕組みや動きについて詳しく勉強し始めました。
心理面で学んだことも多く、むしろ考え方が身体の使い方に影響しているという重要な側面を知り、その理解によって解決されたことも数多くありました。
学び始めてから現在まで、学んだことを自分の演奏技術と照らし合わせて理解を深め続けています。
【自分の使い方を知る】
音楽レッスンにおけるカラダの使い方や心理面の自己理解は、今後の日本の音楽教育には必ず必要になってきます。
・本来の能力を発揮できずにこの道を諦めてしまう人が少しでも減るように
・若い貴重な才能を無理な奏法でこの世界から失わないように
・熟練の演奏家が少しでも長く健康で現役として活動できるように
・故障してしまった演奏者が回復し再発を防ぐ発見ができるように
・全ての音楽家がその才能を自由に発揮して充実した人生を歩めるように
それには「自分の使い方」を教える人が必要です。
自分の心(思考や解釈)と身体(構造や動き)、つまり自分全体の使い方です。
「身体の知識、動きの質の向上」「物事の解釈の多様性」という観点を持っているレッスンと、持っていないレッスンとでは、結果が全く違います。
結果とは、先生が教えたい、伝えたいことがうまく伝えられ、生徒さんが願っている望みどおりの演奏が実現することです。
これは先生と生徒の双方に充実感と幸福をもたらすものだと思います。
今はもう、アレクサンダー・テクニークをを学ばずして音楽指導をするなんて考えられない、とさえ思うほどです。
これからは、演奏家でありアレクサンダー・テクニーク教師として経験してきたことを、できるだけ実践的な内容でみなさんにお伝えしたいと思っています。
Self Quest Labの教師陣は演奏をはじめとしてパフォーマンスに造詣の深いアレクサンダー・テクニーク教師が揃っています。
精神的なこと、身体的なこと、それらを人間全体として捉える稀有のワーク「アレクサンダー・テクニーク」は、人間にしかできない、AIが取って代わることのできない貴重な人間活動である「パフォーマンス」に、強く豊かなパワーを与えるものです。
自己探究を切り口にしているワーク「アレクサンダー・テクニーク」を学ぶことで、真の自立と自律によって自己表現や指導力を高めていくことができると私は信じています。
嶋村順子
Self Quest Lab共同代表
フルート奏者
ATI認定アレクサンダー・テクニーク教師
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